ブロブフィッシュ
キワ・ヒルスタ
エビ目(十脚目)・ヤドカリ下目に分類される甲殻類の一種。2005年に南太平洋で発見された。イースター島から南に1,500kmの南太平洋沖、深度2,200mの位置で太平洋南極海嶺 (英:Pacific-Antarctic Ridge) の熱水噴出孔の周りで生活。形態学と分子系統学の見地から、本種に近縁な種はおらず、本種のみでキワ科キワ属を構成するとされている。体長約15cmの十脚甲殻類で、巨大なはさみを含めた胸脚が毛皮のような白っぽい多くの毛 (setae) で覆われる。その風貌から"Yeti lobster"(イエティ(雪男)のロブスター)や"Yeti crab"(イエティのカニ)と呼ばれる。目は極端に退化し、膜のようなものが残っているだけで、おそらく見えていないと考えられる。前述の毛に覆われたはさみには糸状菌を蓄えている。それは熱水噴出孔から噴き出す有毒な鉱物を解毒するため、もしくはそれを食料にするためではないかと考えられている。普段は藻類や小さな甲殻類を食べている。...
ミツクリザメ
ネズミザメ目ミツクリザメ科に属するサメ。ミツクリザメ科はミツクリザメ属 Mitsukurina 1属で、本種のみを含む。希少種。日本の東京湾、駿河湾、相模湾などをはじめ、世界各地で散発的に報告されている。表層から水深1,300 m、あるいはそれ以上の深海に生息する。推定全長6m。ブレード状の長い吻(ふん)が特徴である。写真や図では顎が飛び出した状態のものが多いが、通常遊泳時は奥に引っ込んでいる。ミツクリザメは船上で逆さに吊り上げられると顎が飛び出し、嘴(くちばし)のような口には多数の鋭い歯が剥き出しになる。自身の体重で顔は膨らみ、ブヨブヨした軟らかい体はみるみる褐色に変色、さらに大量出血により全身が赤く染まる(深海棲息のため、水揚げに伴う周囲の水圧の有無・変化に因るとされる)。このおぞましい姿から、英語では Goblin shark (悪鬼のようなサメ)と呼ばれている。最大全長は推定540~617 cm[1]。生存時の体色はやや灰色がかった薄ピンク色で、死後は褐色、さらに時間が経過すると灰色になる。やや透明な皮膚の下には血管が走っており、それが生きているときの独特なピンク色を生み出している。背には比較的小さな背びれを2基、また胸びれ、腹びれ、臀びれを備える。尾びれは上葉(上半分)が長く、下葉(下半分)は上葉に比べてかなり短い。このタイプの尾鰭を持つサメは底生性であることが多く、あまり速くは泳げないと考えられる。体には古代のサメの特徴を残しており、生きている化石などとも呼ばれる。大きく突出した扁平な吻(頭部先端の尖った部分)が特徴である。吻には電気受容器のロレンチニ瓶を多数備えており、海底の餌を探すのに役立っている。吻は軟骨性で柔軟なため、カジキ類の吻のように攻撃や防御を行うには適していない。...
デメニギス
ニギス目デメニギス科に属する魚類の一種。望遠鏡のように筒状に突き出した両眼が特徴の深海魚。デメニギスは海底から離れて暮らす中層遊泳性の魚類で、深海の海中を漂って生活している。大きな鰭は主に姿勢を安定させるために使われ、捕食時以外に活発に遊泳することはほとんどない。最大の特徴は頭部および眼球である。デメニギスの頭部は透明なドーム状の膜で覆われ、内部は液体で満たされている。眼球は他のデメニギス類と同様に筒状となっており(管状眼と呼ばれる)、軸を回転させることにより前方-真上の範囲で視点を変えることができる。通常は眼を真上に向けており、上方から差し込むわずかな光によってできる獲物の影を捉え、捕食するものとみられている。小魚やクラゲといった餌生物を発見すると、管状眼を双眼鏡のように回転させるとともに、体全体を獲物と直線状に並ぶように動かす。また、クダクラゲ類が捕食した獲物を横取りする習性をもつ可能性も指摘されている。口は小さく、体のほとんどは大きな鱗によって覆われる。...
スキッドワーム
2007年、フィリピン沖の深海を調査中の無人探査艇から送られてきた映像には、長い触手、らせん状の外肢、玉虫色の“パドル”、羽毛のような“鼻”を備えた生物がとらえられていた。“サマのイカムシ”を意味するテウティドドリルス・サマエ(Teuthidodrilus samae)という学名も正式に付けられた。サマとは、発見された海域に近いフィリピン諸島と結びつきの深い文化の名称である。体長約9センチと比較的長いこの環形動物は、頭部がイカのような触手で覆われていることから“イカムシ(スキッドワーム)”と呼ばれていた。 体の前部には、体長とほぼ同じ長さの呼吸のための8本の腕と、餌を捕えるのに使われる緩いコイル状の2本の外肢がある。これほどの装備でも飽き足りないかのように、頭からは6対の羽毛状の感覚器が突き出し、“鼻”の集合体として機能する。体の側面には、移動時の推進力を得るための玉虫色の“パドル”も持つ。 外見の面白さに加えて、この環形動物が進化の移行期にある可能性をその奇抜な特徴が示していることも注目を集めている。カリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)の進化生物学者で研究の共著者カレン・オズボーン氏によると、この生物の生息地が2つの全く異なる環境にまたがっているため、環境に適応するために大きく進化した可能性があるという。 テウティドドリルスは深さ2000~2900メートルの海中で確認されている。生息範囲は海底でも明るい海面近くでもなく、その中間の暗い海中だ。これまで限られた調査しか行われていないが、水中のプランクトンや栄養に富む有機堆積物を餌としていることがわかっている。...
センジュナマコ
水深3000~6500m付近(諸説有り)に生息しているといわれる深海性のナマコ。透明なゼリーのような体で、背中には二本の突起があり、左右にある5~7対の足で海底をゆっくりと歩く。一般的なイメージのナマコとは似ても似つかぬ姿ではあるが、シンプルなその姿を可愛いと評する人も少なくない。 ちなみにクマナマコというセンジュナマコにそっくりのナマコがいるが、こちらは水深6500m以深に生息しており、センジュナマコとはきちんと住み分けがされている。日本海溝やマリアナ海溝の底など、魚もほとんど見られないほどの大深部はナマコが大量に生息するナマコ天国になっていると言われている。...
ユメナマコ
深海性のナマコの一種。全長は最大25 cm程度。小型個体はピンク色だが、成長につれて濃いワインレッドに変化する。体は中の消化器官も透けて見えるほど透明である。深度400-5500m付近の深海の砂泥地に生息する。通常は海底の直上に、体後部を下にして浮遊している。鰭は体の前方背面と後方側面にあるが、推進力を生み出すのは前方の鰭で、後方の鰭は姿勢制御に用いられる。海底に「着陸」するのは餌を摂る時のみで、背面の鰭を前に向けた姿勢をとって、大量の砂泥を消化管に詰め込む。食事は最大でも1分ほどしかかからず、すぐに海底を離れる。外皮には無数の発光器が散在しており、これは強い機械的刺激によって発光することが示されている。また、外皮は非常に脆弱で、少しの刺激でも剥げ落ちる。つまり、外敵から攻撃を受けた際には、脱落した外皮が発光しながら漂うことになる。これは捕食者を惑わす効果があると考えられている。さらに、脱落した外皮は急速に再生する。...
メデューサワーム
新種のチューブワームの一種。ポルトガルのアヴェイロ大学に在籍するヒラリオ氏とその調査チームは最近、カディス湾の泥火山で20種の小さなワームを発見した。カディス湾は、スペインの南西にある大西洋の入り江である。泥火山とはメタンに満ちた流動体が海底から染み出てくる場所のことであり、ヒラリオ氏によれば、そこは非常に豊かな生態系のエネルギー源になっているという。 しかし、体内の特殊な器官内にすみつくバクテリアに頼って生き延びているチューブワームはとらえどころが無く、いまだ科学的にほとんど解明されていない。 チューブワームはメタンなどの化学物質を沈殿物から吸収し、その物質を血液を介してバクテリアに送り届ける。受け取り側のバクテリアは有機炭素を生成し、その炭素はワームとバクテリアの両方の栄養分となる。...
オオグチボヤ
脊索動物門・尾索動物亜門・ホヤ綱・マメボヤ目・オオグチボヤ科に属する生物。ホヤの仲間でもこのオオグチボヤは特に変わった見見で、その名の通り大きな口開けて笑っているような姿をしている。地面から根っこのようなものが伸びて突き刺さっている姿はまるで「マリオシリーズ」に出てくるパックンフラワーのようである。体長は10~15cmで、色は半透明。水深300~1000mの深海に生息している。海水の流れに顔を向けてパックリと口を開けており、水の流れに乗って運ばれてきたものが口に入るとパクンと飲み込んでしまう。また、刺激を受けると防御のために口を閉じて体を丸めてしょんぼりした形になってちょっと可愛い。...
チューブワーム
テヅルモヅル
ヘラザメ
突き出た鼻先が特徴のアイスランドキャットシャーク(ヘラザメ属、学名:Apristurus laurussonii)。グリーンランド近海の調査期間中に捕獲された数種のサメの1つで、2010年まで同海域では見つかっていなかった。この小型のサメは、他の海洋では水深800~1400メートルの深海で魚や海洋虫、エビ・カニなどの甲殻類を食べて暮らしている。調査チームによると、アイスランドキャットシャークなどの深海に住む生物が最近相次いで見つかっているのは、おそらくグリーンランド周辺での深海漁業の増加のためで、その結果として珍しい魚が偶然捕獲される機会も増えているせいだという。グリーンランド沖で初めて見つかった魚類38種のうち5種は比較的浅い海に生息する魚種で、海水温が上がったために新たな生息域に移動してきた可能性が高いと調査チームは見ている。 ...
ナガヅエエソ
シンカイクサウオ
カサゴ目クサウオ科に属する魚類の一種。深海性カサゴ目のクサウオ科魚類と共通し、体は柔軟でぶよぶよとしている。頭部は大きいが尾部は尻すぼみで、上から見るとオタマジャクシに似た体型をもつ。体長は10-20cm程度で、最大で全長23.8cmだが、35cmに達する個体もいる。体は淡桃色かつ半透明で、内臓の一部は透けて見える。目は黒くて小さい。水深6,000mを越える深海では栄養供給が著しく乏しい上に、極度の低水温と800気圧近い高水圧(指先に小型車一車両分に匹敵する質量の力がかかる)に曝される。このような過酷な環境下で生存を維持するために、海溝深部における深海魚の生息密度および運動性は非常に低いと考えられてきたが、そうではないとされる事で観察者達を驚かせ、新たな謎となった。...
メンダコ
軟体動物門頭足綱八腕類(タコ)メンダコ科に属する一種。普通に見られるタコの仲間とはかなり異なった外観をしており、放射状に脚が拡がっている。その脚の半分以上は大きな膜に覆われ、普通のタコと違いあまり脚の自由は効かない。普通のタコでは二列となっている吸盤も、メンダコは一列しかなく、その周りに長い感覚毛が多く生えているが、これは本種の他にも深海を住処にしているタコ類の特徴である。非常に扁平で押しつぶしたような姿をしている。暗い深海で生息している為に墨袋は無くなり、普通のタコが持っているような墨を吐く事はできない。体長は20センチほどで比較的小型。そのパラシュートのような姿とグロテスクな外観から、UFOを思い浮かべる人もいる。水から上げると柔らかい体を支えきれず、ぺしゃんこになってしまう。水深200mから1000m付近の海底近くに住む。普通のタコと比べその体型ゆえに水を取り込む隙間が狭いので、水を取り込んで漏斗から噴射して素早い動きはできないが、餌の少ない深海で生きるために、体力消耗を抑えるようにゆっくりした動きになったと言われる。他の深海性の多くのタコ類に見られる胴体から伸びた鰭状部分が発達しているが、それらのタコ類に比べれば本種のは小さいので遊泳に用いることはなく、鰭をスタビライザーのようにして、海中で方向転換や姿勢制御などに使うとされる。...
フクロウナギ
フウセンウナギ目フクロウナギ科に属する魚類。フクロウナギは大西洋・インド洋・太平洋の温帯~熱帯域など世界中の温暖な海に分布し、主に水深550-3,000mの中層に暮らす深海魚である。日本では宮城県~高知県などの太平洋側で見られるが、特に小笠原諸島近海の水深1200m-1400m付近では比較的普通に見られるという。海底から離れた中層を不活発に漂って生活する、遊泳性深海魚の1種である。餌は主に甲殻類などのプランクトンで、小型の魚類や頭足類も捕食するとみられている。最大全長100cm。口は非常に大きい。両顎には多数の微小な歯が並び、目は小さく頭の先端近くにある。背鰭の起点が頭部に位置することが、近縁のフウセンウナギとの明瞭な鑑別点となる。尾部は細長く、尾鰭を欠く。尾部の先端には発光器が存在し、ルアーのように用いて餌をおびき寄せる可能性がある。外鰓孔は小さい。他のフウセンウナギ目の仲間と同様、接続骨・鰓蓋骨・鰓条骨・肋骨を欠き、鱗・幽門垂・鰾(うきぶくろ)などを持たない。ウナギ目などカライワシ上目の魚類に共通する特徴として、レプトケファルス幼生(葉形幼生)期を経て成長する。...
マルス・オルトカンナ
北極海の深海に生息するマルス・オルトカンナ "Marrus orthocanna"というクダクラゲの一種。透明なガラスの釣鐘が並んでいるようにも、蘭の花をガラスで模したようにも見える。釣鐘型の部分は泳ぐための器官で「泳鐘」と呼ばれている。オレンジ色の根っこに見える部分が消化器官と刺胞をもった触手。オキアミ、カイアシ類などを触手で捕食し、オレンジ色の茎の部分から釣鐘の部分に栄養を供給している。これは他のクダクラゲと同様、1個体ではなく複数の個体がつながった群体。北極海の水深200mから800mの深海に生息しており、最深では2,000mの場所でも目撃されている。群体の長さは1-2m、触手は50cm程度まで広がる。...
ファンフィン・シーデビル
サルパ
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